IT業界は技術の進化とともに変化し続けており、エンジニアとしてのキャリアパスや年収も年齢によって異なります。
この記事では、20代から50代までの各年齢層のITエンジニアの年収相場を詳しく解説し、さらに日本の平均年収との比較を行います。これにより、自分の現在の年収がどのような位置にあるのか、また将来の見通しについても参考になるでしょう。
この記事でわかること
- 年齢別のITエンジニアの年収相場がわかる!
- 技術とマネジメントのバランスが年収アップに重要な理由がわかる!
- ITエンジニアの年収が日本平均を大きく上回ることがわかる!
ITエンジニアの年収相場について
ITエンジニアの年収相場をお出しする前に、日本の平均年収について説明した上で比較していきます。
全業界の年収相場(男女混合)
はじめに全業界の年収相場は次のとおりです。
全業界の年収相場(男女混合)
20代が313万円、30代が463万円、40代が518万円、50代が541万円となっております。国税庁が調査した内容となっており、非正規雇用も含まれております。
全業界の年収相場(男女別)
男女別の年収についてもまとめました。
全業界の年収相場(男女別)
こうみると年齢階層が上がるほど差が大きくなっているのがわかります。男性が働き女性が育児という流れが変わらない限り、この図は塗り替えられないかもしれません。
ITエンジニアの年収と平均年収の差額
ITエンジニアの年収と平均年収との差額
<経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(平成29年8月21日)>
ITエンジニアの年収は、20代が380万円、30代が512万円、40代が642万円、50代が717万円となっております。
全職業の平均年収との差額は50万以上となっており、50代以上になると180万円近く差額が出ているのがわかります。
このことから、ITエンジニアの年収は全体的に高額であることがわかります。
ITエンジニアの年収を左右する要因
ITエンジニアの年収は、専門知識やスキル、経験年数、勤務地、企業規模などによって大きく異なります。また、担当するプロジェクトの内容や、業界のトレンドに敏感に対応できるかどうかも重要な要因です。
理由としては
- セキュリティエンジニア
昨今の大企業を狙ったウィルス攻撃や身代金型攻撃を受け企業が対策に力を入れはじめている。
- データサイエンティスト
ビッグデータやAIを活用したデータ分析に力を入れて会社の総合力を強化していこうと企業が力を入れてはじめている。
- クラウドエンジニア
AWSやAzure、OracleCloudなど複数のクラウド環境が誕生し、各企業がオンプレミスでの構築からクラウドへの移行をススメています。そのため、クラウドエンジニアの需要が高くなりつつあります。
日本全体のITエンジニアの平均年収
一般的に、ITエンジニアの平均年収は年々増加傾向にあります。2023年のデータによると、日本全体でのITエンジニアの全年齢の平均年収は約600万円とされています。これは、他の業界と比較しても高水準であり、特にスキルを持ったエンジニアは高額な年収を期待できます。資格やスキルを付けることによって、1000万円以上の年収を得ている会社員も多くいる現状です。
年収に影響を与える要因
ITエンジニアの年収に影響を与える要因には、以下のようなものがあります。
- 経験年数:経験が増えるにつれて、年収も上昇する傾向があります。特に、3〜5年の経験があると、年収アップのチャンスが増えます。
- 勤務地:東京、大阪、名古屋などの大都市圏では、年収が高めに設定される傾向があります。地方ではやや低めになることが多いです。
- 業界:金融や医療、AI、ビッグデータなどの特定の業界では、高い年収を期待できることが多いです。
- 資格:AWS認定資格やPMPなど、特定の資格を取得することで年収アップにつながる場合があります。
年収を上げるための具体的なアプローチ
20代のITエンジニアが年収を上げるための具体的なアプローチには、以下のようなものがあります。
- スキルの多様化
単一のスキルに頼るのではなく、複数のスキルを習得することで、より高い年収を狙えます。特に、データサイエンスやAI関連のスキルは今後ますます需要が高まるでしょう。 - キャリアアップ
リーダーシップスキルを磨き、プロジェクトマネージャーやチームリーダーなど、管理職を目指すことで年収アップの可能性が広がります。 - 転職
転職を通じて、年収を上げることも有効な戦略です。特に、スタートアップ企業や外資系企業では、スキルに見合った高い年収が期待できます。
まとめ
ITエンジニアの年収は、年齢とともに増加していく傾向がありますが、スキルや経験、マネジメント能力など、さまざまな要因が影響します。
20代の若手から50代のベテランまで、自己研鑽を続けることで、キャリアの選択肢を広げ、さらなる年収アップを目指すことができます。日本の平均年収と比較しても、ITエンジニアの年収は非常に高い水準にあり、この業界でのキャリア形成は非常に魅力的です。